美味しいものがあるかどうかは、街の魅力としては重要なポイント!
ということで、今回はパン情報をお届けします。

自分にとっての「ごちそう」とはどんなものですか?
ハレの日に大切な人と食べる高級なディナー?
特別な誰かの作ってくれる思い出のメニュー?
毎日の炊き立ての白ごはん?焼き立てのパン?

何気ない日常の中で、必ず候補にあがるもの。絶対的なお気に入り。シチュエーション込みで満足できる食事。そのひと口で、自分をご機嫌にしてくれると確信できるもの。

ごちそうの定義はさまざまですが、私にとってのごちそうを、今回はパンでご紹介します。
春は、特にパンが美味しい気がしませんか?
皆さんは、お気に入りのパンありますか?

素材や製法は全くわからない素人ですが、
「このお店のコレ!」を選んでみました。

ほっこり感満点!早起きした日にまず浮かぶ
プラムベーカリーの惣菜パン

八幡西区幸神の道路沿いギリギリにあった昔ながらの小さな小さなパン屋さん。

3年ほど前、数軒隣りに新しく開店し、従来の品揃えの豊富さ、美味しさは変わらず、お店が広々、駐車場もでき立ち寄りやすくなりました。

特徴は、やわらかくてふわふわ系。
甘いロールパンに子供のころから大好きな具材がサンドされている惣菜パンが人気。

左から、カツとたまごのサンドイッチ、白身フライ、エビグラタン、たまごと赤ウインナー、ハンバーグ。

この、ころんとした愛らしいロールパンサンドシリーズは、ラップに包まれ棚に並んでいるので、ツヤツヤきらきらして見え、その様子を見るだけでウキウキするんです。

他にもフライドチキン、チキン竜田、スパゲティ、とんかつ、エビフライ、コロッケなどなど、バラエティ豊富。とびきりのひとつを紹介したいけれど、どれだけ悩んでも決められません。

しかも、1個100〜180円までという懐かしい価格設定。あまりに種類が多いので、日によって時間によって、その日の運試しのような感覚も楽しく、ついつい、あれもこれもと手が伸びます。

毎日朝8時ごろには商品が揃うようですが、特に土日は争奪戦。

陳列棚には並べられず、いつもテーブルの上で特別扱いされているブドーパン。

ふわふわ生地全体にレーズンが練りこまれ、ジャリっとするお砂糖がまぶされています。写真では分かりづらいですが、20センチくらいあり、ボリューミー。こちらも絶品なのです。

プラムベーカリー

八幡西区幸神1-4-5
TEL 093-641-8809
営業時間 早朝〜売り切れまで
定休日 月曜日

自分を格上げしてくれる!本場のドイツパン
リープリング

本城の大きな団地の1階に並ぶお店のひとつ。同じ並びに寿司屋や、パティスリー、ラーメン屋など名店が揃う。

ドイツの国家資格を取得したパン職人が本場の製法で焼き上げるという本格派のパン屋さん。ドイツの品評会で満点を取ったパンが北九州で食べられるなんて。

特徴は、まろやかな酸味と噛めば噛むほど系。
ドイツパンと言えば、ライ麦。穀物の香ばしさに加えてコクとうまみ、まろやかな酸味が醸されます。

ライ麦100%のものから、15%のものまで、ライ麦を使用したパンが数種類。
プライスターラーに、ヴァイツェンミッシュ、フランケンライプに、メアコンブロート。名前では覚えられそうにないので、形で見分けて選びます。

これまでも、ライ麦の入ったパンは食べた事があったけれど、独特の酸味が気になって、あえて選んでいなかったのですが、こちらのライ麦100%パンはほどよい酸味で生地もどっしり。ひまわりの種とゴマのアクセントも効いていてお気に入りです。

左:ライ麦パン 380円
右:プライスターラー 520円/ ハーフ260円

しっかりした味わいも、密度のある生地も、実は毎日飽きずに食べられる。むしろ、毎日食べるには、こういうパンが良いんだろうなと実感できる。
馴染みのない方は、最初の一口はひょっとすると食べたことのない味わいの、非日常感のほうが勝るかもしれません。それが回数を重ねるほどに、体になじんでゆくように、じんわりと美味しさを感じるようになるのです。栄養もあって美容にも良いと聞くと、ドイツパンを好んでいる自分にちょっとした優越感。幸福度も増してくれます。

ワインやビールと合わせると、おつまみにも。
おにぎりを食べながら日本酒を嗜んだあの日、パンとビール、パンとワインのマリアージュを知ったあの日の衝撃は忘れられない。

ここ最近では、ワインの販売も始まり「ドイツパンとワインの店」になったそうです。なんて最高なんでしょう。

リープリング

八幡西区光貞台1-1-1-110
TEL 093-482-6057
営業時間 10:00〜18:00
定休日 日・月曜日
@baeckerei.liebling

フランスに連れて行ってくれるカスクルート
L’ami

パン屋さんでは無いですが、ランチでパンを食べたい時は、ラミのカスクルート。フランススタイルのサンドイッチです。

ショーケースに並んだフランス家庭料理の惣菜を選び、パンと組み合わせて自分好みの具材でサンドにして食べられます。

ランチメニューは、
パンの種類と具材を2種類を選びます。
パンは、バゲット・フォカッチャ・ごまパンの3種類から。
具材は、自家製のハム、ツナ、パテ、リエットや、ラタトゥイユ、ラペ、マリネなど、フレンチ惣菜約20種類の中から。
そのほとんどが、シェフが手間をかけて作ったもので、どれもこれも美味しい。

写真:フォカッチャ/焼きサバ・ウフマヨ
(カスクルート600円)
サラダとスープのセットあり(380円)

しかも、2種類のパン(フォカッチャとごまパン)は、お店で焼いているというから驚きです。

バゲットのみ小倉北区竪林町のパン屋、篠ノめからラミ専用で焼いたものを仕入れているそうで、カリッモチッの食感がたまりません。
バゲットサンドをかじっている間は、まるでパリ。ついパリジェンヌを気取ってしまいたくなります。

この春、お店のスタイルそのままでご近所に移転決定。4月下旬オープン予定!お楽しみに。

L'ami

小倉北区魚町4-3-1 *移転先住所
TEL 093-541-1773
営業時間 11:30〜15:00/17:30〜22:00
定休日 月曜日・第1日曜日
https://lami-chezmaki.com/

発掘心を刺激してくれる、ひとひねり効いたパン
篠ノめ

住宅街の一角にあり、ぼんやりしていると通り過ぎてしまいそうな小さなお店。

お店の方によると、隠れてはいないそうですが、なんとも発掘感たっぷりで自分だけの秘密のお店にしたくなります。

特徴は、もっちりしっとり系。
定番のものから、他では見かけない組み合わせの面白いパンも楽しみのひとつで、毎回、新作に出会えるような気がして通ってしまいます。
シンプルな食事パンはもちろん、自家製のカスタードや、はちみつトーストなど、菓子パン系もおいしいし、調理パン系も外せない。その日のフィーリングに合うパンが必ず揃っているのです。
つたない表現ですが、とっても今っぽい。流行りの言葉を使うなら、ワンマイルパン屋!生活に馴染みやすく、遅く起きた朝や、おやつの時間に歩いて行けるところにあったら、日常が特別なものになると思えるような。

イベントなどに出店される機会も多いそうで、その時限定のパンが並ぶこともあるそうです。これもまた、特別感。

奥:リュスティック 300円
前:大納言とクリームチーズ 250円
定番の2種類。リュスティックはフランスの田舎風のパン。ハード系でもっちりしているけれど、しっとり柔らかでもあり、そこが大好き。シンプルな味わいで風味豊かでみずみずしい食感って、不思議。カリッとトーストしてバターとの相性も良し。
大納言とクリームチーズという組み合わせも、オリジナリティに溢れていて絶品。

篠ノめ

小倉北区竪林町4-1
TEL 093-383-8214
営業時間 お昼頃〜19:00(売り切れ次第終了)
定休日 日曜日
@sinonome2014

おまけ

ライターイカルガのごちそうパン
Bakery nico

編集部におすすめを聞いて、教えていただきました。以前行こう住もうでも紹介している「ベーカリーニコ」美味しさのひみつは、こちらで。

【クチコミ情報】常連客は小学生!地域に愛されるパン屋さん[ベーカリーニコ]

八幡西区野面から移転され、ドッグラン、ガーデンデザイン、ドッグサロン、ペットホテルなどの施設が揃うワンライフ直方という敷地内にありました。

お店の中央の大きな台にきれいに陳列されたパン。
店内にコンパクトなテーブル席と、奥にサンルームがあり、イートイン可能。コーヒーなどドリンクメニューもテイクアウトできます。
福智の山々を望むとても気持ちの良い場所で、景色にもうっとり。目の前で楽しそうに走り回るわんちゃんの様子もついつい眺めてしまいます。

人気No.1は、国産小麦でバターだけで作っている食パン。この日は、どうしてもこのシチュエーションで食べたかったので、塩バターパンをいただきました。ヒマラヤ岩塩を使っていて、ガリっとした食感が美味しかったです!特徴は、やさしい味でソフト系。どれも生地の甘みをしっかり感じる味わい深いパンでした。副編集長のご家族もお気に入りの理由、納得です。

わんちゃん用のパンもあるみたい。
わんちゃんとのおでかけにピッタリですね。

bakery nico

直方市頓野343-5
TEL 0949-28-9372
営業時間 10:00〜17:30
定休日 水曜日・第3日曜日 月2回木曜日
@bakerynico.20140515

いかがでしたか?
私にとって「ごちそうパン」とは、日常を特別な時間にしてくれるもの。

あたたかくなり、外出の機会もきっと増えるでしょう。誰かのごちそうエピソードを聞いて、いろいろと開拓するのも楽しそうですね。
おでかけと「春のパン巡り」の参考にどうぞ。