4月の終わりになると、なんとなく空気が軽くなる。
街のどこかが少し浮き足立っていて、「もうすぐ連休だね」と誰もが心の中でつぶやいているような、そんな気配がある。
ゴールデンウィーク。
予定を詰める人もいれば、あえて何も決めない人もいる。
遠くに出かける人もいれば、近くで過ごす人もいる。
どれも正解で、どれも少しだけ焦りを含んでいる気もする。
例えば、ふらっと足を向けた
門司港レトロ。
海沿いの風は、季節の変わり目をちゃんと教えてくる。
観光客の声が混ざる中で、地元の人の歩き方は少しゆっくりで、
急ぐ理由がないようにも見える。
ベンチに座っている人、写真を撮っている人、ただ海を見ている人。
同じ場所にいるのに、それぞれ違う時間を過ごしている。
連休って、本来は「何かをするための時間」なのか、
それとも「何もしなくてもいい時間」なのか。
考えてみると、少し曖昧だ。
予定を立てるほど、空白が減っていく。
でも、空白があると、どこか不安になる。
そのバランスを毎年、なんとなく探している気がする。
北九州は、そういう意味で少し不思議な街だと思う。
どこかへ行こうと思えば行けるし、
行かなくても、それなりに時間が流れていく。
特別なイベントがなくても、
風や光や、街の温度だけで「今日はこれでいいか」と思える瞬間がある。
GWに向けて、何かを決める前に、
少しだけ立ち止まってみてもいいのかもしれない。
どこに行くかじゃなくて、
どう過ごしたいかを考える時間。
その答えがはっきりしなくても、
きっとそれも含めて、連休なんだと思う。
そんなことを考えながら、
また少しだけ、街を歩いてみる。









