北九州に、13万点を超える文学資料を所蔵する場所があるのをご存じですか?

2026年11月1日に開館20周年を迎える北九州市立文学館で、10月24日(土)から秋の特別企画「森崎和江展」が始まります。

寄贈資料の初公開に加え、11月1日には北九州生まれの人気作家2人による無料記念トークも。文学の秋に、この街の文化の奥深さを再発見できそうです。

北九州市立文学館が開館20周年!13万点超の資料と初公開の「森崎和江展」

2026年11月1日(日)、北九州市立文学館が開館20周年を迎えます。

開館当時、約8,000点だった所蔵資料は、現在13万点超に。北九州ゆかりの文学者たちが残した原稿や書簡など、この街の文学の歴史を伝える資料が集められています。そんな文学館で10月24日(土)から開催されるのが、秋の特別企画「森崎和江展 響きあういのち、響きあうことば」です。詩人・作家の森崎和江(1927~2022)の生涯と思想をたどる展覧会で、文学館に寄贈された貴重な資料が初公開されます。

さらに、開館記念日の11月1日(日)には、芥川賞作家の藤野千夜さんと作家の山崎ナオコーラさんによる記念トークも開催。参加費は無料で、定員80人の事前申込制です。

文学館の20周年は、北九州の文学に触れる絶好の機会となりそうです。

なぜ北九州で?炭鉱の街と文学をつないだ森崎和江

北九州や筑豊の歴史と文学には、深いつながりがあります。

今回の特別企画展で取り上げられる森崎和江は、筑豊の炭鉱地域などを拠点に活動した詩人・作家です。社会の周縁に生きる人々に目を向け、民衆の暮らしの中に息づく「日本」を探し続けました。北九州といえば、ものづくりや産業の街というイメージが強いかもしれません。しかし、その周辺地域も含め、人々の暮らしや社会の変化を言葉で記録してきた文学者たちの存在も、この街の文化を形づくっています。

森崎和江の作品や生涯に触れることは、普段見慣れた北九州・筑豊という地域を、少し違った角度から見つめるきっかけにもなりそうです。

ここに注目!文学館20周年を楽しむ4つのポイント


中間市自宅にて 1976年7月

① 寄贈資料を初公開!「森崎和江展」は10月24日から

秋の特別企画「森崎和江展 響きあういのち、響きあうことば」は、2026年10月24日(土)から12月13日(日)まで開催されます。見どころは、文学館に寄贈された資料の初公開。森崎和江がどのような時代を生き、何を考え、どんな言葉を残してきたのか。その生涯と思想の軌跡をたどることができます。

観覧料は一般500円、中高生200円、小学生100円です。

② 11月1日は北九州生まれの作家2人が登場!無料記念トーク

開館記念日の11月1日(日)には、北九州市生まれの作家2人を迎えた特別なトークイベントが開催されます。

登壇するのは、ドラマ化もされた『団地のふたり』などで知られる芥川賞作家の藤野千夜さんと、『人のセックスを笑うな』などの著作で知られる山崎ナオコーラさん。今川英子館長の進行で、言葉や文学の魅力について語り合います。同じ北九州生まれの作家2人が、文学館の20周年という節目に顔をそろえる機会です。

参加費は無料ですが、定員80人・事前申込みが必要です。申込みは10月7日(水)10時から受け付けています。


開放的な交流ひろば

③ 磯崎新が手がけた建築とステンドグラスも見どころ

文学館を訪れたら、展示だけでなく建物にも目を向けてみてください。

世界的建築家・磯崎新が手がけた建築空間には、時間や天候によって表情を変えるステンドグラスがあります。光が差し込む空間や、開放的な交流ひろばも、この施設ならではの魅力。展示をじっくり鑑賞したあと、建築そのものを味わう。そんな落ち着いた時間を過ごすのもおすすめです。

④ 森鷗外から現代作家まで!北九州の文学の厚みに触れる

北九州市立文学館では、特別企画展だけでなく常設展示も見どころです。

北九州ゆかりの森鷗外や林芙美子をはじめ、高橋睦郎、村田喜代子、平野啓一郎、松尾スズキなど、現代作家35人の自筆原稿を含む貴重な資料を紹介しています。作家が実際に書いた文字を目にすると、印刷された本とはまた違った発見があるかもしれません。

さらに、11月22日(日)には社会学者の上野千鶴子さんによる特別講演会「森崎和江への/からの旅」も予定されています。

こんな人におすすめ!秋の北九州で文学に触れる時間

今回の20周年企画は、本好きや文学ファンはもちろん、地元の文化に興味がある人にもおすすめです。

特に、北九州で暮らしながら、地元の歴史や文化に触れる機会が少ないと感じている人には、新しい発見がありそうです。友人と企画展を鑑賞したり、一人でじっくり作品の世界に浸ったり。屋内施設なので、秋の雨の日のおでかけ先としても選びやすい場所です。AIが文章を生み出す時代だからこそ、作家が時間をかけて紡いだ言葉や、手書きの原稿に触れる体験にも意味があります。

いつもの休日に、少し知的な時間を取り入れてみてはいかがでしょうか。

秋の特別企画「森崎和江展」|開催情報

項目

内容

名称

森崎和江展 響きあういのち、響きあうことば

開催日

2026年10月24日(土)~12月13日(日)

場所

北九州市立文学館 1階企画展示室

観覧料

一般500円/中高生200円/小学生100円

開館時間

9:30~18:00(入館17:30まで)

休館日

月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)

公式情報

北九州市立文学館公式サイト

開館20周年記念トーク

項目

内容

名称

開館20周年記念トーク「藤野千夜さん×山崎ナオコーラさん」

開催日

2026年11月1日(日)

時間

13:30~15:00

場所

北九州市立文学館 交流ひろば

参加費

無料

定員

80人

申込

事前申込制

申込開始

2026年10月7日(水)10:00

電話

093-571-1505

参加申込: 記念トークへの参加を希望する方は、電話または下記の電子申請システムからお申し込みください。
北九州市電子申請システム(記念トーク申込)

※申込受付は開始されていますが、現在の空き状況・受付終了の有無は元情報では確認できません。

施設情報

施設名: 北九州市立文学館
開館時間: 9:30~18:00(入館17:30まで)
休館日: 毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日休館)
電話: 093-571-1505
公式サイト: https://www.kitakyushucity-bungakukan.jp/

産業の街として知られる北九州には、人々の暮らしや思いを言葉で残してきた、もう一つの豊かな歴史があります。

開館20周年を迎える北九州市立文学館は、そんな地元の文化を再発見できる場所。初公開の資料を見たり、作家の言葉に耳を傾けたり、名建築の空間を楽しんだり。

この秋は、いつもと少し違う北九州の魅力に触れてみませんか。

 

企画展のあとに訪れてほしい「もうひとつの文学館」
世界的建築家・磯崎新氏が手掛けた美しい空間

文学館に一歩入ると感じるのは、不思議な静けさ。この建物は世界的建築家・磯崎新氏が設計した建築。時間帯によって表情を変えるステンドグラスから光が差し込み、


光が差し込むステンドグラス

洗練された建築美・北九州市立文学館

展示を見終えたあとも、ついベンチに座ってゆっくり過ごしたくなる空間です。子どもと一緒に賑やかに楽しんだあと、大人は少しだけ深呼吸。そんな時間まで楽しめるのが、この文学館の魅力です。

リリー・フランキー氏の手書き原稿など

北九州だから出会える「言葉」の宝物
作家たちの手書き原稿に触れる貴重な体験

北九州市立文学館では、現在13万点を超える資料を収蔵。森鷗外や林芙美子をはじめ、北九州ゆかりの文学者の資料だけでなく、リリー・フランキーさんの約650枚にも及ぶ手書き原稿や、平野啓一郎さん、松尾スズキさんなど現代作家の貴重な資料も展示されています。AIが文章を書く時代だからこそ、人の手で書かれた文字や推敲の跡を見る体験は、子どもにも大人にも新しい発見になるはずです。

北九州市の文学のあゆみ

写真映えも、癒やしも。SNSに残したくなる北九州の穴場スポット
思わずカメラを向けたくなる空間がいっぱい

文学館には、

  • 光が差し込む幻想的なステンドグラス
  • 開放感あふれる交流ひろば
  • 洗練された建築デザイン
  • 「おしりたんてい」のフォトスポット

など、写真を撮りたくなる場所がたくさん、建築や空間の美しさに夢中になる人も少なくありません。

 

 

画像は、イベント告知イメージより引用。


文学館開館20周年 秋の特別企画
森崎和江展
響きあういのち、響きあうことば

期間:
2026年10月24日(土)~12月13日(日)
開館時間:9:30~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日休館)

観覧料:一般500円 / 中高生200円 / 小学生100円
会場:北九州市立文学館 1階企画展示室
   〒803-0813 福岡県北九州市小倉北区城内4−1