行きたい街・住みたい街をテーマに街の魅力を紹介する「iko-sumo.jp」。こんにちは、ササキユウカです(^o^)/

北九州の駄菓子屋さんといえば、皆さんはどこを想像しますか。わたしの駄菓子屋さんの思い出は、小学校の低学年のとき「遠足のおやつ300円分を迷いながら買っていた」ことです。

スーパーで選ぶとあっという間な300円が駄菓子屋さんだと結構な量買えるという、小さい頃ながらの驚きと感動は今だに忘れられません。(笑)

そんなわたしの可愛い思い出を築き上げてくれた駄菓子屋さんも、今ではなくなってしまっていて……気づけば駄菓子屋さんは北九州からほとんど姿を消してしまっていました。

しっか〜〜〜し!!!そんな北九州にも今回あの伝説の駄菓子屋さんが帰ってきました!!!みんな大好き“いぬまる商店”!!!

今回はいぬまる商店の店主犬丸優子さんにもインタビューさせていただきました!

100年もの歴史、戸畑区に刻まれた揺るぎない“いぬまる商店”

10年の月日を超えて今年の5月25日、場所は同じくして再出発を果たしました!

戸畑区新川町で約100年間営業し続けていた駄菓子屋さん。10年間の閉業期間を経て、今年の5月25日にカフェを併設した姿で“いぬまる商店”がリニューアルオープンされました!

「駄菓子屋さんでカフェなんておもしろいですね!」と声をかけると

「子どもたちはもちろん、一緒に来た保護者の方にもゆっくりとくつろいで行ってもらえるようにしたかったんです。」

という子育て世代のママパパにも嬉しい回答が帰って来ました。地域に寄り添った優しい場所にするために日々奮闘中とのことです。

「いらっしゃいませ」だけではなく「おかえりなさい」、「また来てね」とともに「いってらっしゃい」のやわらかい掛け声

親戚のおばちゃんのお家に行っている感覚、心地よい安心感と絶対的な安全を兼ね備えた駄菓子屋さん

犬丸さんは駄菓子屋さんも子どもたちも大好きなので、訪れた子どもたちとは笑顔で接していきすぐに仲良くなっていきます。しかしそれは子どもたちだけに留まらず、その子どもたちの親、地域の人たち、はたまた通りすがりの人にだって!

半日授業の中学生ちゃんたちがわらわらと入店。「わ〜いらっしゃい。今日の授業はもう終わったの?お疲れ様、おかえりなさ〜い」と声をかける犬丸さん。そこからやんややんやと駄菓子を選ぶ楽しそうな声。

今日あったことを犬丸さんに話しながら、中学生ちゃんたちは楽しそうに円になってお菓子を食べていました。その後、訪れた親子も気づけばその円の中に。ジュースを飲む子どもくんを中学生のお姉ちゃんが「可愛い可愛い」と面倒を見ていて、お母さんからは「優しいお姉ちゃんがたくさんいてくれるから助かるね」って。

“地域にある駄菓子屋”という域を完全に越えて、もう“家の居間”にいるような雰囲気が味わえる。誰もかれもが知り合いで、助け合って補い合って、優しさに包まれるそんな場所です。

いぬまる商店の圧倒的な人気No,1駄菓子 “ペペロンチーノ”

スパゲッティでもラーメンでも行けちゃう!?なんだこりゃ!駄菓子

中学生ちゃんたちと話していると教えてくれたオススメかついぬまる商店人気No,1商品 “ペペロンチーノ”。

「味が濃くて、塩辛く感じる人もいると思うけど、一度食べたらやみつきになる。わたしはよくラーメンにして食べる。」

ちょっと待って、ペペロンチーノの話をしているんじゃなかったの!?何?ラーメンて。

ということで買ってきました。“ペペロンチーノ”。選択肢にも本当にラーメンがある。(笑)中学生ちゃんたちオススメのラーメンにして、一緒にいただきます。

ん?んんんんん〜???ラーメン??なのか??カップラーメンをあまり食さないわたしからすると、よくわからない気持ちにはなりましたが、「……癖になっちゃう。」と認めざるおえないユニークな味。気づけばスープまで飲んでる自分がいて驚き。

「あ、これ、残ったスープにご飯入れて溶けるチーズとか入れるとリゾットになるやん。」と謎の発見。よりおもしろく食べ切ってやろうという気持ちまで出てくる駄菓子。気になる方は、是非いぬまる商店さんまで。

たくさんの人の思い出の味も飲める。“スマック”(¥130)

リアルゴールドとメロンソーダを甘めにして足して2で割った感じ

わたしは知らなかったこの飲み物。昔、戸畑飲料で作っていたらしい“スマック”、いぬまる商店とともに、復活!

犬丸商店をリノベーションしていた時に見つけられた昔のスマックの瓶も綺麗に保存されていました。比べるとこんな感じ。ちょっと小柄になってたスマック。今は佐賀の小松飲料さんから仕入れています。

新生いぬまる商店でもすでに大人気な商品で、店内に貼られているチラシは商店に通っている中学生ちゃんたちが手書きしてくれたものだそうです!

駄菓子屋さんだけど抜け感もあって新しい、懐かしのお菓子と思い出に浸りたいときはここに

ふと自分に自信がなくなったとき、最近自分は1人なんじゃないかと不安になった人も来てください

田川市在住時代の25年前に、子育てサークル“どんぐりころころ”を、図書館で読み聞かせの会“ママのお膝で読み聞かせ”を立ち上げるほどアクティブな人。

わたしが取材に行ったこと日も、犬丸さんを通してたくさんの人とつながりを持つことができ、普段はなかなか話すことのない世代の人とも巡り会うことができました。

わたしに対してもずっと笑顔で、朗らかにお話ししてくださったのでとても過ごしやすかったです。

犬丸さんが勤めていた職場の上司さんも、ちょうどこの日にいらっしゃっていたのでお話を聞くことができました。

「本当に仕事ができる人だったからなぁ。」とベタ褒め。折り紙つきの人柄。インタビューを受けてくださっている姿、そして接客をしている姿でよくわかる。人をこよなく愛すことができるから、周りからも愛されるんだろうな。

新生いぬまる商店、気になった方はぜひ足を運んでみてください!

 

合わせて「行こう住もう」による家で過ごそう記事もチェックしておこう。おうち時間には、[保存版]テイクアウト北九州・宅配グルメまとめで美味しいひとときを。