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コワーキングスペース[秘密基地]

今日は、小倉北区京町にあるコワーキングスペース「秘密基地」にお邪魔しました。

最近ちらほら聞くようになったこの「コワーキングスペース」という言葉。みなさんは何かすぐピンときますか?私は全くの??でした。

イメージ的にはフリーランスの方々のレンタルオフィス?みたいなイメージですが…。
早速お邪魔してみましょう。

今日インタビューにお答えくださったのは、「秘密基地」の副代表・岡浩平さんです。

代表である兄・岡秀樹さんと共に運営されています。

今年で4年になるそうですが、そもそもなぜコワーキングスペースを始めようと思ったのでしょうか?

岡さん:音楽がすごく好きでバンド活動をやっていたのですが、いろんなジャンルの音楽をやってるうちにだんだん音楽だけで満足できなくなりました。他のアートやテクノロジーとコラボしたいと思うようになっていました。しかしそういった人たちと出会う場が当時はなかったので、いつかこれを実現したかった。それに加えて実家が建築の仕事をしていて、僕の業務としては製作方法について職人さんとFAXでやりとりするなどしていました。スマホもない時代で会社に帰らないと作業することができなかったので現場から帰って夜な夜なやっていました。現場近くにレンタルオフィスがあればいいなと思っていました。

一方で、兄は建築を勉強していてイギリスに留学していたのですが、その際にシェアハウスを経営していたらしいんですね。向こうは一軒の家を複数人でシェアするのが普通です。その際に、人の交流から何かが生まれる、ということを体感したそうです。それを日本に持って帰ってやりたかったらしいのです。

兄はハード面、私はソフト面でたまたまやりたいこととタイミングが一致して、人が交流する場所を作ろうという事になりました。

そこでこの「秘密基地」が生まれたそうですが、既にいろいろなメディアに取り上げられているようですね。特に北九州の地域創生における拠点、のような扱いをされているように見えますね。

岡さん:秘密基地は”場”なのでまちづくりの会社というわけではありません。しかしあらゆるものを生み出すことのできる”場”だと思います。これはコワーキング特有の感覚だと思いますが、会社なんかと違って、異なる目線、異なる背景を持った人たちが集まることによって”場”が形成されています。しかも仕事するための場。仲良くなるためにお互いWin-Winを描ける話でないとうまくいきません。だれか一方だけが儲かる話というのは、こういう場では相手にされないし通じないのです。

結果として生まれてくるのは公共性の高いものになり地方創生に関連付けられるようになるのだと思います。

実際にはどういう取り組みをしているのですか?

岡さん:「まちはチームだ」という社団法人を作りました。これは会社員でもフリーランスの人でも理念に共感する人ならどなたでも参加できる組織です。細かい規定事項はあまりありませんが「まちはチームだ」という言葉で酒が飲める人が対象ですね(笑)。「自分たちにできることを通じて地域社会をより良くする」といわば当たり前のことをやるわけですが、こういう仕組みが意外とないんですよね。それぞれの会社でそれぞれに理念があってきっとそれぞれ地域社会に貢献するという体で運営されているんだと思いますが、生活していて「あー、あの会社があってよかったな」ってあまり感じないですよね。会社ってほんらい世の中の問題を解決するためにあるんです。ユーザーからすれば問題が解決できるならお金を払ってでも欲しい。ところが会社は儲かることをだけをやるというのが普通になってしまっている。本末転倒です。

コワーキングスペースは東京にはたくさんありますが、ローカルにはまだ少ない。東京は忙しいし作業場が足りないからスペースがたくさん必要なのですが、ローカルには単に作業場としてではなく別の役割があると考えています。それは自分たちの住んでいる地域や社会をどう改善していくか、そこにどう関わっていくかを設計していくことです。ローカルはトップまでの距離が短い。自由に選べる”関わりしろ”があるし、なければ作ることだってできると考えています。だけど一人でできることは限られている。だから人の集まれる場が必要です。なるべく多様なスペースがあると面白い。

そういうクリエイティブな場を支援したり設計していくことが、ローカル型コワーキングスペースの役割だと言っています。

本当に多様な人が集まっているようですね。普通の会社員とは違った働き方、生き方のように見えます。

岡さん:僕は、今立ってるここが世界だと思わなくてはいけないと思っています。だから「ここが面白くないのは面白くしないからだ」とそう思うようにしています。誰かが作ってくれるんじゃなくて、自分で作るということです。元々そういう風に考えるようにしてきましたが、秘密基地を運営して本当に多種多様な人たちと対話してきてそれは確信をもちました。

なぜなら実行に移すための仲間はたくさんいることを体験的に知ったからです。

別の観点ですが、僕たちって人類の最前線だと思うんです。昔の人からすれば、命を懸けてでも守ろうとした未来。その最前線である僕たちが何もやらなかったら、世の中の水準って下がっていくし、過去のすべてが無駄になると思うんです。少しでも明るい未来にしていく、それが今を生きる僕たちの役割だと思います。世の中に役に立つ何かを生み出したい。

その一つの装置としてコワーキングスペースは重要な役割があると思っています。

僕自身フリーランスだから身軽で動きやすい、そういう人たちが集まればその場で判断できスピード感がある。だけどそれだけでは小さな存在でしかなく影響力は弱い。だからこそ地域で力を合わせて前向いていくしかないと思っています。問題を見つけた人はツイートしたり文句言ったりするんじゃなく自分が解決しようと試みる。

「問題は気づいた人が解決する」これが結構大事だと思っています。それを支える仲間はたくさんいます。

岡さんにとって「秘密基地」は、少し大げさに言えば、自分の人生を全うするための世の中へ寄与する装置、といえるかもしれません。ここ北九州で、新しい価値観や新しい働き方を見出そうとしている人たちは、同じ土地に生活している者として、とても魅力的に見えました。

 

 

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