行きたい街・住みたい街をテーマに街の魅力を紹介する「iko-sumo.jp」。今回は、長く付き合える暮らしの楽しみ方のご提案です。
なんとなく落ち着いたような、落ち着いてはいけないような、なんとも言えない日々。「新しい日常」を模索したり、一気に仕事が慌ただしくなったり、不慣れなことに慣れようとがんばったり。自粛気味の記事も、今回で最後になるのかなと思ったり。
今年はわくわくしていた事がすーっと消えて、あたりまえが難しくなり、制限のある生活に疲れてしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私はそんな中、リラックスする方法のひとつとしてハーブを暮らしの中に取り入れてみようと、カモミール栽培とカモミールティーづくりをはじめてみたので紹介します。
暮らしの中にちょっぴり取り入れることがテーマ。
専門家ではないので、いろいろと自己流ですが、お付き合いください。
自家栽培のカモミールティーでリラックス
育てている間も、ティータイムでいただく時も、楽しんで。
白い花びらに真ん中の黄色が特徴的なカモミール。ハーブティーとして楽しまれることが多いですが、お家で育てられるハーブとして初心者向けです。
カモミールにはジャーマンカモミールとローマンカモミールがあり、ハーブティーになるのは、ジャーマンカモミール。
日当たりが良く乾燥気味な場所を好み、お庭でもベランダでも植木鉢やプランターで育ちます。家庭菜園やガーデニングに興味がある方は、丈夫で育てやすいハーブからはじめてみるのもいいかもしれません。
まずは苗のお世話からはじめましょう
苗のうちは、本当に花が咲くのか、どう育っていくのか想像しにくい見た目ですが、ある日もしゃもしゃした緑の中からしっかりした茎が上に伸び、小さな蕾をつけ、かわいい花を咲かせます。
日に日に姿かたちを変える成長期。朝晩と様子を見て、応援するように水を与え、お世話する時間が気持ちのリセットにもなりました。毎日観察できればそれに越したことはないですが、土が多少乾いていた方がよく育つので、水やりを忘れがちなうっかりさんでも安心。
苗は、井上農園で購入しました。
カモミールは、どこに行ってもいつでもある訳ではありません。ホームセンターやお花屋さんのハーブコーナーでジャーマンカモミールの苗を見つけてください。
季節を感じるお花や植物が、広い敷地のあちらこちらにあり、植物園に来ているように楽しめるお店です。
植物も野菜も、栽培に適した季節があるので、何か育ててみようかな?と思った時に出会ったものが運命の出会いかもしれませんね。
花が咲いたら収穫しましょう
カモミールの花は、りんごのような甘くてさわやかな香りがします。この香りも魅力です。黄色の部分がこんもりしてきたら収穫どき。
摘み取る時間帯は日が高くなる前、しっかり花びらが開いた朝10時より前までに摘み取るのがポイント。
さっと水で洗い、キッチンタオルなどで水気をとります。
風通しのよい日陰で一週間ほど乾燥
水分が残った状態で乾燥させると黒ずんでしまう原因になるので気をつけます。乾燥させる方法もいろいろとありますが、茎を長めに切っておいたので、少量ずつまとめて自然乾燥にしました。
ハーブティーにできるのは花芯の黄色の部分のみ。ただし、あとのお楽しみのために花びらのある状態で乾燥しておきます。
1度に収穫できる量とうまく乾燥した花は限られていたので、ポットではなくカップで淹れることにしました。
ティースプーン1杯くらいの量を入れ、熱湯を注ぎ蒸らします。3分ほどしっかりと蒸らすことで徐々に色も出て香りもじっくり楽しめます。
この見た目も香りも、最高に癒される1杯のできあがり。
甘くて清々しくてとても良い香りに包まれます。乾燥して縮こまっていた花が、ふわっと咲きました。心も窮屈で縮こまっているときに、カップの中で広がる花畑と甘い香りでふわっと解けていくようです。
完全無農薬の自家製なので、味わいも柔らかく優しい味。
乾燥させずフレッシュのまま使うのもおすすめ。摘みたてのお花をお湯に浮かべてもいただけます。
これからの季節は冷たいドリンクに摘みたての花の部分やミントを添えるのも良いですね。
リラックス効果抜群!生活に取り入れてココロとカラダを元気に。
ジャーマンカモミールは青リンゴによく似た香りを持ち、フルーティーで清々しい香りが特徴的です。
この優しい香りには高いリラックス効果があり、高ぶった気分を鎮静化してくれる効果が期待できます。眠れない夜に飲めば、安眠にもつながると言われています。
他にも多くの効能があり、皮膚や粘膜を健康に保つストレスからくる消化器官系の不調緩和にも役立つとされています。
さらに風邪のひき始めやアレルギー症状の緩和に。
カモミールティーの高いリラックス作用は人間が本来持っている「免疫力」を高めてくれるので、風邪のひき始めには特に効果的。
また、粘膜を健やかに保ってくれる作用は細菌やウィルスが体の中に侵入するのを防いでくれる働きもあります。
女性の悩みの緩和にも。
別名「マザーハーブ」と呼ばれ、生理痛や生理不順、冷えなど、女性のさまざまな悩みを緩和させてくれる効果があります。また、カモミールの持つ消炎作用や抗酸化作用によってお肌のトラブルが鎮静化し、美肌に導いてくれるというので驚きです。
種から育ててみたい場合は、100円ショップでも手に入るお手軽さ
カモミールの種も、ハーブ用の土も実は100円ショップで販売されています。しっかり長く栽培を楽しみたいじっくり派の方にはこの方法も。
風が吹いたら飛んでいきそうなほど小さくて軽い種。ポットに土を入れ表面を湿らせて、パラパラと撒くだけ。
土が乾かないように気にしながら、7〜10日ほどで、発芽します。
葉が伸びてしっかりしてきたら、プランターに植え替え。じっくり見守りましょう。
きちんと手入れをしてあげれば、ちゃんと花を咲かせてくれるカモミール。栽培からカモミールティーを味わうまでの日数を考えると、それほど簡単な工程ではないかもしれませんが、手をかけた一杯を味わう瞬間は、とても至福とひとときです。ぜひ、楽しんでみてください。
ハーブもいろいろ。ガーデニングで、ドライフラワーとポプリづくり。
ハーブティーや料理で口にするハーブもあれば、アロマテラピーのように特に香りを楽しむハーブもありますよね。ラベンダーも丈夫で育てやすくおすすめです。
水やり以外、ほぼお世話なしで育ってくれました。花の咲きはじめ、蕾が残る状態が一番香りが強く、収穫どき。そのタイミングだけ逃さずに見守り。茎から葉を落とす作業も無心になれ、蕾を摘む時が一番香りを強く感じ、癒されました。
そのまま花瓶に生けると、花が咲く様子とフレッシュな香りを楽しめます。乾燥させてドライポプリにしてもOK。ドライフラワーにしてもほんのり香りが残るところがラベンダーの魅力。
ラベンダーは爽やかでフローラルな香りが特徴
とても身近にあるので、一度は香りを嗅いだ事があるかと思います。
心へのリラックス効果の高いラベンダーは、沈静、沈痛作用があるので、ストレスが溜まり不安定な時などには心を落ち着かせてくれます。
自律神経を整えてくれる効果もあり、頭痛や腹痛、生理痛や筋肉痛、また神経痛などの痛みに対して緩和してくれる効果が期待できます。
肌にも効果があり、古代より、ラベンダーは薬として扱われてきました。殺菌作用があり、皮膚の炎症を抑えたり、抗菌の効果があるとされています。
肌荒れを起こしにくいラベンダーは、頭皮の炎症やかゆみを抑える働きもしてくれます。また、皮脂の分泌を整えてくれるので、頭皮のべたつきで悩んでいる人への効果も期待できます。
新しい年号に変わり新しい時代の幕開けを喜び、2020年という節目にオリンピックも迎えようと華々しく迎えた今年。歴史的な1年を過ごす事を期待して心躍っていた最中、まさか予想もできない日々を過ごすことになるとは。
植物の手入れをすると癒しを感じます。自分が疲れていたり気持ちが下を向いていても、植物の世話をしていると、自分のことよりも植物が元気かどうかが気になってきます。頑張っている皆さんの心と身体の緊張を緩めたり、癒しの時間の参考に少しでもなればと思います。
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