地域の魅力を「行きたい街・住みたい街」視点で発信する「IKO-SUMO」。編集部のある八幡西区の隣町、遠賀郡には歩行者・自転車専用道路が通っています。今回は全34kmのコースの中のとっきおき「ひびき灘コース」をおすすめします。
一般県道遠賀宗像自転車道は、遠賀町を起点に三里の松原の海辺をとおり宗像市の田熊を終点とする歩行者と自転車の専用道路です。遠賀郡の遠賀町・芦屋町・岡垣町、そして宗像市と、4つの市町にまたがり、全約34kmを結んでおり、車を気にすることなく、思う存分サイクリングを楽しめます。
中でも今回は、別名「ひびき灘自転車道」と言われる福岡県の北西部、響灘(ひびきなだ)の海沿いギリギリを走る、いちばん快適で、いちばん手軽に体験できる約7km(往復14km)をご紹介します。
伝わるといいな〜、この海辺ギリギリ感!芦屋方面から進むと右側はどこまでも海、海、海!ずっと海!この景色こそ、おすすめする理由です。
やはりここは、自転車をおすすめさせてください!
ちなみに、私はマイチャリを車に乗せてやってきました。1980年代製のMADE IN JAPAN。私より年上なんです。前傾姿勢のスポーツタイプ(羊のつののようなハンドル)の自転車に乗りはじめて3年。大袈裟ですが、この1台のおかげで人生が変わったと言っても過言ではないくらい。とはいえ、スピードを出したり長距離走るのは苦手なので、急がず気になる場所に立ち寄りながらウロウロするポタリング派。
自転車を始めていなかったら、近くに住んでいてもこの自転車道にも来ていなかった気がします。今では、お気に入りの場所です。
ご存知ない方のために。アクアシアンといえば、プールと海水浴の両方を楽しむことができるのが最大の魅力!プールの敷地から正面に広がるビーチに出られて、行ったり来たり。”県内最長”のウォータースライダーは全長120m、高低差14mは迫力満点。周囲191m、深さ120cmの流れるプールもあります。
8月いっぱいはプールの入口ですが、9月からは芦屋観光協会のレンタサイクルの受付所となりますのでこちらへどうぞ。プール閉園期間は駐車場も無料です。
貸し出し自転車のラインナップは、ご覧の通り。補助付き、補助なしの幼児用〜子供用、一般的な大人用まで。そこそこ年季の入った車体が多い印象。潮風浴びてたらしょうがないかな。観光協会の方が丁寧に対応してくださるので、調整など安心して借りられる様子でした。
小さなお子さまと一緒に乗れるチャイルドシート付きもありました。ファミリーでのツーリングにぴったりですね。個人的には、スポーツタイプや二人漕ぎ自転車が無かったのは少し残念な気もしました。
掲載店舗を利用すると割引あり
【レンタル料金から最大600円無料】
3時間以内ー大人300円、小人200円
4時間以内ー大人400円、小人200円
4時間超〜ー大人500円、小人300円
レンタサイクル利用のキャンペーンが行われていました。芦屋町内の掲載スポットでのお買い物が対象です。周辺のガイドブックとしても使え、嬉しいサービスですね。ただ、今回ご紹介の自転車道を進んだ先は岡垣町。全7kmの間、自販機ひとつ無いので、このキャンペーンを利用したい場合は、自転車を借りてすぐ芦屋町へくり出すか、自転車道の完走後に回るかは事前に計画を立てておくと良いですね。
ここから、海沿いをひたすら1本道で走り抜けます。
芦屋海浜公園〜波津海水浴場まで、ひびき灘コース、7.4kmスタート!
ロケーション、最高です!それに、こんな風に砂浜と一体になっている自転車道、見たことありません。もちろん、柵があったり岩場や崖になっているところも多いです。
それにしても、ここはカリフォルニアなのか!と叫びたいくらい気持ちいい。サイクリストの中でも有名な場所なだけあって、速そうなロードバイクに乗って、全身ウエアでバシッときまっている方々とも行き違いました。
防波堤のあるところは波も穏やかで、時が止まっているかのように静か。波の音と潮の香りを満喫しましょう。
自転車道を利用している人しか出入りしていない道なので、佇みたいポイントを見つけたら自転車を降りてみてください。目の前に広がる海はあなただけのものです。
途中3ヶ所程、駐車場の入口になっているところがあり、その周りには海を楽しむ方々がいらっしゃいます。
サーフィンやSUP、テントを張ってバーベキュー。この日はウインドサーフィンや水上バイクも見かけました。
7.4km、自転車で無理せず走って30〜40分くらい
岡垣町観光ステーション「北斗七星」が今回のひびき灘コースの折り返し地点です。この先も自転車道路として整備されていますが、車の横を通るので、小さいお子さま連れや、ちょっとだけサイクリングしたいならここまでかなと。
アクアシアンと同様、岡垣町側からもレンタサイクルができるようです。お手洗いや、自販機などもあるので休憩場所にもちょうど良い場所です。
私はビーチでひと休み。マリンスポーツをしている場所とはエリア分けされているので、犬の散歩や、レジャーシートを敷いてのんびりなど、思い思いの過ごし方をされていました。
周辺は飲食店が多く、美味しい食事を楽しみにサイクリングするのも魅力的ですね。自転車に乗ると、息が切れるとか、疲れたとかではなく、お腹が空くんです。
美味しい魚を求めて「おおしき」へ。鯛茶漬け(1200円)をいただきました。
和風食事処 おおしき
遠賀郡岡垣町大字内浦5-1
営業時間
平日 11:00-15:00 17:00-21:00
土日祝 11:00-21:00
折り返すつもりだったのですが、ちょっと足を伸ばしたついでに、プラス6kmほど先の織畑神社まで走ってしまいました。西日本の海女の発祥の地とされていて、宗像市鐘崎の港の先にある岬の小山が織畑神社です。赤い垣と白い鳥居が目印。山に向かって参道があります。
参拝をして境内の奥を覗くと、生い茂る木々の中をくぐるようにした隙間から、美しい海が見えました。あえて覗き込まなければ見落としそうな山肌からの絶景に感動。
天気が良かったこともあり、こんなに透き通った海が見られるなんて、穴場を見つけたようで嬉しくなりました。
まずはやっぱり、往復15kmの海沿いサイクリングのみが手軽でおすすめ
15kmは黒崎から小倉までくらい。26kmは黒崎から門司港くらいまで!そう考えると、とても遠いような気がしますが、自転車道は信号もなくアップダウンもなく、本当に快適です。海を独り占めしているような気分になれる、のんびりサイクリング、走るなら秋と春がおすすめです。いかがですか?
交通安全の神様で有名な宗像大社には自転車の御守りもあるんです
マイチャリで出かける時には必ず肌身離さず持っていくこの御守り、可愛くて気に入っています。宗像大社では車同様、自転車もお祓いが受けられるそうです。
折り返し地点からは約10km先なので、レンタサイクルではちょっとハードな距離かも?
せっかくの遠賀宗像自転車道のご紹介なので、プチ情報として書いておきました。