今日、小倉のまちなかを歩いていて、ふと気づいたことがありました。

北九州の夕暮れは、季節が変わる時に必ず“色”を変える気がします。
オレンジでも赤でもない、少しだけ淡くて、
まるで一度ため息をついてから夜へ向かうような、静かなグラデーション。

その光の中を、コートの襟を立てながら歩く人たち。
商店街には冬もののコートが並び、
カフェからは湯気と一緒にコーヒーの香りがこぼれてくる。
ああ、もうこのまちは冬へ向かっているんだな、と。

夕方、ふと吹いた風がいつもより冷たくて、
思わず「季節が動いた」と感じてしまいました。
忙しく過ぎていく日々の中で、
こういう小さな変化に気づける瞬間って、
ほんの少しだけ心がゆるむ気がします。

もし今日、北九州のどこかを歩いていたら、
きっとあなたも同じように“冬の気配”に気づいたはず。
街灯が灯るタイミング、駅のホームの空気、
どれも少しずつ色を変えはじめています。

今日の北九州は、静かに冬の入り口に立っていました。
あなたの周りにも、やさしい季節のサインがそっと訪れていますように。