お二人の出会い、知り合ってどれぐらい経つんですか?
N お互いのキッカケや目線は全然違うのに、こんなにガチっとタッグを組めるんですね。
F 2年前ぐらいですかね。
A うん。
N え?意外と最近なんですね。
A でも時間が長ければいい、というもんでもないですよね。やっぱり気持ちですね。イベントをやっていると、スタッフみんな限界突破していて、その人の「本当の部分」が見えたりするんですよ。でも藤田と一緒にやってきて、この公園を使って地域を活性化させたいという想いは本物だったので、というか、本物じゃなかったら「北九州昭和夏祭り」はできていないので。お互いそういう気持ちなんだろうなと思っています。
N では、このイベントのお話はいつ頃から、お二人の中で生まれたものなんですか?
A 去年の8月に、僕がふと祭りを開催したいと思って。自分の会社の中では「来年祭やるから」ってほざいてて(笑)。で、今年の2月2日です。
N 今年の??
F 今年の、今年の(笑)
A それまではずっと構想していたんですけど、今年の2月2日に藤田に話をして。
N 割と最近の話っすね・・・(笑)
F そん時の写真あるんじゃないかな?「記念に撮っとこうかって」(笑)
N 写真?(笑)なんの記念写真(笑)
A 「今年の夏は暑い!」みたいなインスタでストーリー上げて。そこから本当にバタバタ半年ぐらいで進めましたね。
N 本当に急ピッチに進めてきていたんですね。そもそも、お二人はイベント企画運営ってやったことはあったんですか?
わずか半年で市長も巻き込んだ
「これ北九州でやるべきでしょ」これまでの濃密なイベントキャリア
F はい、うちの会社で「指定管理業」(民間企業・NPO法人などの団体が、自治体に代わって公共施設の管理運営を行う仕組み)をやっていたのですが、僕が首を突っ込み始めたのはこの2年半ぐらいで、それまでは代表や常務がやっているなー、ぐらいで、僕自身はひたすら公園を作る人でした。
もともとデベロッパーになって街を創りたいという気持ちがあったから、指定管理を受注してから「ロンドンのフリーマーケット見ておいで」って言われて2週間後には本当にポートベロー・マーケット(映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台としても有名な世界規模のマーケット)に行ってきました。これ、本当にスゴイ大規模なんですけど、公共施設がたくさん使われていて、「これ北九州でやるべきでしょ」って思ったんです。
で、「北九州グランマーケット」というイベントを立ち上げたのが、イベント運営の始まりです。僕アメリカかぶれなんですけど(笑)、アメリカンカルチャー、古着、ヴィンテージカルチャーが大好きなんで。
N あ、僕も大好きです(笑)
F 「小倉古着ヴィンテージマーケット」っていうのを、古着仲間・バイク仲間と出して。今年で4回目です。歴は短いんですが、濃密な経験はできているかなと(笑)
N もともとデベロッパー(土地や建物の開発業者)になりたかった、っていう背景も影響してそうですね。
F ええ、福岡の大学に通っていたんですが、天神地下街を通学で歩いていて、なんでこんなに人がいるの、っていうのを考えながら歩くのが好きで。「こういう導線があるから人が集まれるんだ」とか。その後、一旦修行で福岡市の造園屋さんに就職して、警固公園の監督をしていたんですけど、その時も「百貨店や繁華街に囲まれた公園のあるべき姿」を考えていましたね。
N へええ。クリエティブな欲求があったんですね。
F あったというか、潜んでいたというか。あ、「人を動かしたい」という気持ち、と言った方がいいかも知れません。「商売」をしてみんなに楽しんで欲しい。今このマーケットでは幾らのお金が動いて、何人の人が生計を立てていて、その余波でこれだけの交通費や宿泊費が生まれて・・・みたいなことを考えるのが好きなんですよ。新井は全然別の経験があると思うんですけど。
一体感に包まれた会場
A 僕はファミリーが喜ぶ機会を創りたいというところで、親子イベントを立ち上げて4年目になりますね。
N うちの社員でも子どもを参加させている人いますよ!いつも盛り上がって、こども達がすごく喜んでるそうですね。