行きたい街・住みたい街をテーマに街の魅力を紹介する「iko-sumo.jp」。
行こう住もうで記事を投稿し始めて早2年、過去のわたしが驚くほど様々な場所に行って、見て、聞いて、感じて、書いてきました。
最近は新しい出会いが増え、いろんな人と出会い、まだまだわたしが知らない場所や北九州の見え方を知る機会が増えてきたので、新しい場所を紹介しつつ北九州で活躍しているあの人!にズームインして記事を書いてみたいなと思いました。
今回は戸畑の路地裏でとっても有名なあのお店、あのオーナーさんに話を聞いてきたので、前後編の2本立てでお届けいたします。
戸畑でひっそりと人気を伸ばす〜花の工房柚〜
店主の松尾さんがリメイクした内装にも注目
わたしがKBCアサデス。さんでマイクロツーリズムを提案したときにお邪魔したお花屋さん、『花の工房柚』。お店の内装も『お花屋さん』と言われてピンとくるような華やかなものではなく、山野草系、蔓系、バイプレイヤーの多い変わった花を取り揃えている。
珍しいものを取り揃えたバイプレイヤーメインのお花屋さん
実は“バイプレイヤー”というワードは松尾さん発ではなかったそう。(笑)
松尾「お店のコンセプトは珍しいものが見つかるような、そして女性だけでなく男性にも気軽に来店してもらえる花屋ってかんじですかね。
西日本新聞さんで“バイプレイヤーのお花を取り扱う”って書いていただいたので、お客様からよく「バイプレイヤーって何ですか」と質問いただくのですが、簡単に言うとカスミソウや蔦系、山野草系などを多く取り扱っています。
通常なら薔薇や百合、ひまわりなどメインがありますが、うちではそういったメインのお花よりサブで扱うような、なかなかお花屋さんで多くは取り扱っていないようなものをおいています。」
ササキ「お花!って感じのものより、「これなんですか?」って聞きたくなるような変わったお花が多いですよね。それに店内の香りも、山の中にいるような草の香りが広がってますよね。山登りとかしてるときこんな香りしてるかも。」
松尾「僕自身が自然で渋いものが好きっていうのと、せっかく自分のお店持つなら、周りとは少し違ったお店がいいなと思って。そもそも店主が男っていうのも普通の花屋さんとは違うなって。花屋さんで数年アルバイトしつつ勉強していましたが、条件の段階で『男性スタッフNG』なお店もあったくらいなのでうちは少し変わっています。(笑)」
長屋をリメイクして落ち着いた自然あふれる花屋に
知人の助けも借りつつ、1ヶ月半のリメイクで内装は大変身!
松尾「本当は業者に頼んでやってもらった方が、本格的で早いんでしょうけど、何でも自分でやってみたいっていうのとDIYに興味があったので、内装リメイクは時間をかけて行いました。
引き戸のガラスを取り除いて格子だけ残したり、なかった場所に柱を付けたり、元は畳だったのでフローリングに張り替えたり、本当に大変でしたが、楽しかったですね。」
ササキ「本当だ、柱のつなぎ目のラインとかよくみてみると全然違う!」
松尾「元からあったものをできるだけ使いつつ、自分好みのものに仕上げるのってやりがいがあるし、まだまだこれからも僕の好きな空間にしていけられればなと思います。飾ってある山野草やツタを使ったオブジェも自作なんですけど、日に日に色あせて朽ちていく様子とか趣深くでお気に入りです。少しづつ枯れてかさかさになっていくと、色に深みが出るのでこれからの時期が楽しみです。」
「人に魅せられるような仕事」が花屋だと思った
転機はフランス旅行、当時30歳で花のことは何も知らなかった
松尾「バイプレイヤーの次くらいによく言われるのが、「フランスで修行したのか」ということですが、僕、フランスの滞在期間は1週間そこらでした。(笑)『花屋ってかっこいい!』というきっかけになったのがフランス旅行です。当時、『何か自分しかできないような魅せる仕事がしたい』と漠然と考えていたものが目の前にドーンと現れた感じですね。」
ササキ「『魅せる仕事』いいですね!フランスのお花屋さんの一体どういうところに惹かれたんですか?」
松尾「僕が見たのはフランスの街中に露店として花を置いている花屋さんでした。覗くと男性のオーナーさんがかっこいい手捌きでブーケを作っているんですよね。その手付きに魅せられて……花屋ってかっこいいじゃん。って思いました。(笑)そこから日本に戻って、いろんな花屋を転々としながら花について勉強して……フラワーアレンジメント講座に出て学んで……やっと今って感じです。」
色んな人に来てもらえる、敷居の低いお店にしたい
フランスで見た『小さな男の子までもが贈り物の花を買う光景』これを日本で
松尾「フランスの街中にある花屋には、女性や大人だけでなく、子どもが一人でも花を買いに来ていて、その光景に胸を打たれました。僕が花屋でアルバイトしているとき、店に入りにくそうにしている男性を何人も見て来ました。地味なところ、店主が男性であることを強みにして、誰でも気負わず入ってもらえる店にしていきたいですね。」
ササキ「確かに、プレゼントで薔薇の花束とか今ってあんまり聞かないですもんね。実際今のところは男性のみでいらっしゃってお花を購入されていくことはないですか。」
松尾「男の子がお花を買いに来てくれたことがあるんですよ!お母さんの誕生日とかじゃなくて、なんでもない日って話してました。すごく恥ずかしそうに入店して来て、小さなブーケを買っていましたね。(嬉しそう)僕はそういう光景をもっと増やしていきたいので、すっごく嬉しかったですね。」
ササキ「小さな子がなんでもない日にお母さんにプレゼントって!!!どんな教育を受けたらそんな素晴らしい子になるの!?」
水引作り、ワークショップも幅広く手がけています
松尾さんと奥様二人三脚で行うワークショップは大人気!
ササキ「まるまち路地裏さんぽの時に水引作りを行なっていましたが、松尾さんが教えられているんですか。」
松尾「水引は僕の妻が好き独学したものを、お客さんに教えています。僕も一緒に作ったり勉強しているので妻が仕事の時は僕が指導しています。
もちろん水引だけでなく、シーズンごとにいろいろなワークショップを行っています。前回行ったクリスマスリースのワークショップには5組のご家族に参加していただきました。
ワークショップに関しては、ご希望の日時を数日前にご相談いただけましたら予定を組みます!お一人様からでもOKです!」
現在募集しているワークショップ
〜お正月飾り〜
13日(日)11時〜
19日(土)11時〜
20日(日)11時〜
参加費:3000円
持ってくるもの:お持ち帰り用の袋、マスク
お申し込みはご来店か、お電話にてお願いいたします。
(定員に達し次第〆切)
戸畑にある花の工房柚さん、二本立てでお送りいたします。
次回の記事は松尾さんオススメの北九州のお店、オススメのスポットを紹介いたします
今回は、花の工房柚さんお店について書きました。次回は店主の松尾さんにたくさんお話しさせていただいたので、詳しく書かせていただきます。
オススメのお店、戸畑の地域にお店を出して見えて来た魅力、地域についてたくさん聞きました。わたしの知らない場所、こと、見え方どれもおもしろかったです。次回の記事もぜひ、見てください!
合わせて「行こう住もう」によるマイクロツーリズム記事もチェックしておこう。おうち時間には、[保存版]テイクアウト北九州・宅配グルメまとめで美味しいひとときを