産学の連携が実現した、地域コミュニティのリノベーションプロジェクト
3年計画の2年目がいよいよスタート

COCO RiNOVE」のメインビジュアル @coco_rinove ぜひインスタフォローも!

NPO×学生×企業が本気で挑む!「COCO RiNOVE」地域共創プロジェクト第2弾へ

八幡東区平野の「ココクル平野」は、NPO法人「わくわーく」が運営する施設。障がいのある方の就労支援や多世代交流、その2つから生まれるモノ・コトのプロジェクト展開をしています。施設内の豊かなスペースを活用して、こどもの学びのイベント、竹で作った「竹チェロ」レッスン教室、雑貨の販売、カフェ、こども食堂・・・イベントや取組がいろいろ行われていて、誰でも気軽にふらっと立ち寄れます。

この施設をもっと活用して欲しい、広い施設内をもっと有効活用したい・・・そんな想いに共感した学校・企業が強みを持ち寄り、「COCO RiNOVE」(ココリノベ)が進行、この春2年目を迎えました。昨年の先輩たちからプロジェクトと想いを引継ぎ、九州職業能力大学校(九州ポリテクカレッジ)の学生が今年も中心となり活躍します。

▲NPO法人わくわーくが運営する地域コミュニティ「ココクル平野」

▲広い施設内は、老若男女・障害の有無や国籍を問わず、誰でも気軽に利用できる

学生の手で生まれ変わる地域拠点──ココクル平野リノベプロジェクト進行中!

COCO RiNOVE」は3年計画で施設内をリノベーションするプログラム。
九州職業能力大学校の学生が、空間デザイン・設計・什器の製作を担当。住宅会社である大英産業㈱が、北九州市産の木材KiTAQ WOOD(キタキュウウッド)の提供と、技術的な支援でサポートします。
1年目は、シンボルとなる「シンボルツリー」の設置を中心に、フロアの色を変えてゾーニングするなどの「建物内のハード面」が整えられました。

 ▲緻密な計画が記されたパネルは、施設内にも掲示されている

2年目は“人がつながる空間”へ──キッズスペース・防災対応などソフト面を強化

2年目は、キッズスペースや収納エリアの設置をはじめ、ウォールアートの設置を行い、利用者管理や情報発信といった「ソフト面」の整備にも着手します。
そして2年目は、地域のネットワークの中核になることを目指し、防災の研修・情報提供・相談体制の構築といった「ソフト面の強化」を計画、成果発表会も予定しています。

クラファン目標達成!2年目に向けてネクストゴールへ挑戦中

プロジェクトに必要な資金は、クラウドファンディングで集められましたが、2025年3月に達成!2年目に向けてネクストゴールを設定し、達成できない場合も自己資金でプロジェクトが進行する予定です。

“即戦力”を育てる学びへ──地域連携で広がる実践教育のかたち

NPOと学生と企業のコラボ、近頃はそういった「異業種」の協働も耳にするようになりましたが、学校はどのように捉えているのでしょうか。

九州ポリテクカレッジの岡田先生にお話を伺いました。

「今までは学内だけで、しかも単年度で終わるテーマがほとんどでした。実は私、転勤が多かったんですけど、前にいた島根県での取組が、地域との繋がりが非常に強いものだったんです。地域の課題を建築からアプローチして解決しようという、というテーマに多く関わりました。

こちらでも同じようなことができないかなと思っていた時に、いろいろな繋がりでこの取組に出会いました。私としては、今までやってきたことがこの地でもできると嬉しく思いました。

当校はものづくりの学校で、「即戦力」になる人材を育成しています。社会に出てすぐ技術者として活躍して欲しいのですが、この取組は学生にとって、より実務に近い体験ができるので、「即戦力」をより高められると思っています。責任もあるけど成長の糧になる、負担もあるけどそこを乗り越えてくれることを期待しています」

即戦力を持つ人材に育って欲しい、そのためにこのような地域や企業とのコラボ機会を活かしたい、先生の熱い言葉をつうじて、学生たちへの期待が感じられました。

なるほど、学生にとっても貴重な機会が実現できているのですね。

▲今年もジャンルを超えたコラボで心を一つにするメンバー

今後、NPOわくわーく様、大英産業様にもお話を伺います。
これからもプロジェクトの進行から目が離せませんね!

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